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          The Legal Mind Education Of Japan

活動報告report


「府中刑務所参観 多様な矯正」


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活動報告写真 2020年2月12日(火)府中刑務所を参観しました。
 まずスライドを使って府中刑務所の歴史や特徴や犯罪状況などについてレクチャーを受けました。続いて、受刑者居住地内へ。規律遵守やトラブル回避のために考えられたしくみができていました。中でも印象的だったのが、年齢、国籍、文化や宗教などに配慮した処遇がなされていたこと。はじめは驚きましたが、様々な事例や可能性について説明を受け、そのような処遇の必要性と重要性を感じました。
 そして担当刑務官の方のお話や態度からは、厳しさだけでなく受刑者を見守る温かさを感じました。
 過ちて改めざる是を過ちという。
 更生を願うばかりです。



「裁判傍聴 盗んだのは現金だけか」


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 中央学院大学大久保ゼミナールとの共催で、千葉地方裁判所で裁判傍聴をしました。
 事件は、大学生である被告人が、ネットカフェで他の客の物を盗んだというものでした。これだけであれば、よくある窃盗事件ですが、盗んだ物が現金だけなのか、それとも、カバンやクレジットカードなども盗んだのかという点が争点となりました。
 裁判傍聴後、以下のような意見がゼミ生から出てきて、ゼミ生と同世代の被告人の事件を考えさせられました。
 ・被告人・弁護人の言っていることは正しいのか。
 ・他の物は盗んでいないということを証明するのは難しいのではないか。
 ・仮に、盗んだ物が現金だけということが証明できれば、刑が軽くなる可能性がある。
 ・音楽やゲームアプリを買うことを考えると、現金よりもむしろクレジットカードを狙ったのではないか。
 ・そもそも大学生がなぜ盗みをしたのか。
 ・友人はいないのか。ゼミやサークルには入っているのか。
 ・今後、大学にいることができるのだろうか。



「国会・憲政記念館見学会」


 国会・憲政記念館見学会を行いました。
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 まずは、衆議院を見学しました。見学時は国会が閉会中であり、また、他の団体の見学と被らなかったため、丁寧な案内をいただきました。衆議院と参議院との本会議場の違いや、中央広間の3つの銅像と空の台座の意味、天皇の御休所の装飾のこと、大きな本会議場でも演説(だけでなくヤジ)がよく聞こえる仕組み、ほぼ国産材料で造られた議事堂に使用されている数少ない外国産材料のことなど、国会中継を見ただけではわからないことがよくわかりました。
活動報告写真 続いて、憲政記念館を見学しました。歴代の国会議事堂のこと、尾崎行雄をはじめとした憲政にかかわる人々のことなどの展示があり、私たちが学んだ日本の歴史を少し違った観点から見ることができました。特に、見学会時は「尾崎行雄没後65年」の特別展をしており、有名な桂太郎弾劾演説の絵などの展示もありました。憲政記念館は、間もなく新しい施設に移転するとのことです。新施設完成の折には、再び訪れることができればと考えております。



埼玉大学70周年記念事業
「もっと知ろう!裁判員裁判―裁判員裁判10周年の成果と課題―」


 埼玉大の2年生、3年生の学生を法育学会が指導して、「西町駅ホーム転落死事件」の模擬裁判員裁判を実施しました。
 当日は、さいたま地方裁判所の裁判官が裁判長役を務め、学生たちは、論理的根拠を示して、明確に自分の意見を述べていました。裁判官は、とてもソフトな雰囲気の方で、法律的な説明もわかりやすく、公平に意見を聞き、意見を整理して下さるので、脚本のない評議の場面も、スムーズに進みました。 評決は、正当防衛が認められて無罪。終了後の学生たちの、達成感に満ちた表情が印象的でした。
 質疑では、模擬裁判の内容についてだけでなく、裁判員裁判の辞退者が増えている理由を詳細に分析すべき、対象事件の変更が必要ではないか、感情面をどのようにコントロールすればよいのかなど、貴重なご意見をいただきました。
 司法の民主化のために、70年の歴史がある検察審査会制度に遅れて、10年前に始まった裁判員制度は、まだ歩き始めたばかりです。裁判所は、市民感覚に寄り添うために様々な努力をされていますが、市民の関心が薄れないようにその理念と目的をより明確に広報すべきでしょう。そして市民は、論理的に考えた意見を遠慮せず明確に伝える訓練を重ねる必要があります。それは、一朝一夕では身につきません。幼い頃から繰り返し経験することが重要です。さあ、家庭から議論の練習を始めましょう。
 なお、当日の様子の写真は、読売新聞埼玉版に掲載されています。



「中央学院大学あびこ祭で模擬裁判」

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 中央学院大学大久保ゼミナール2年生たちに対し日本法育学会が演技指導をして、中央学院大学あびこ祭で「西町駅ホーム転落死事件」の模擬裁判員裁判を行いました。
 当日は、日本法育学会会員の皆さまや大久保ゼミナール4年生も役に就き、また、傍聴席から裁判員役を選出して、模擬裁判員裁判を行いました。前日までの練習では、検察官役や弁護人役、証人役などをうまく演ずることのできなかったゼミ生でしたが、模擬裁判員裁判本番では見違えるほどの成長を見せました。
 評議では、法律について全くの素人である一般の方や、法学を勉強し始めたばかりの1年生を含め、活発な議論がなされました。その結果、被告人の行為は傷害致死罪ではなく暴行罪の構成要件に該当するとしながらも、正当防衛が成立するとして、被告人は無罪となりました。
 中央学院大学には立派な模擬法廷があり、元法学部長の齊藤信宰先生を中心にあびこ祭などで模擬裁判をしてきましたが、ここ数年、あびこ祭などで模擬裁判ができずにいました。今回の模擬裁判員裁判が、法育の広がりにつながればと願っております。



「主体的思考力を伸ばす模擬裁判」

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 千代田区立麴町中学校3年生の指導は今年で11年目になります。火曜日と木曜日の放課後の1時間を使って、話し合い・練習を5回行い、9月27日の午後1時から、2、3年生の生徒と保護者の皆様に公開致しました。今回の模擬裁判員裁判で最も伸ばしたかった力は、「主体的思考力」です。用意したシナリオは公判の部分だけで、質問事項や評議の場面については、全て自分たちで考えています。また、昨年まで、先生方が準備し、動かしていた「パワーポイント」や「照明」、「マイク」なども、全て生徒たちが運営しました。
 今年の模擬裁判員裁判『ハンマー殺人未遂事件』は、2017年に品川であった事件を日本法育学会理事長の平野が全て傍聴してシナリオを作成しました。争点は、責任能力と殺意です。凶器、頭蓋骨模型などを用意し書画カメラで映しながら証人らが動作すること、検察官・弁護人・被告人の主張を要約した内容などを大型スクリーンに映すなど、傍聴者が視覚的に理解しやすい工夫をしました。
 生徒たちは、初めての体験で最初は戸惑いもありましたが、より良い方法を次々と提案してきて、積極的に改善していきました。自主的に練習を重ねたり、発言方法を工夫したりして、日増しに成長していく姿に目を見張りました。彼ら人生の糧にしてくれることを期待します。



「東京拘置所矯正展見学会で職業体験」

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 中央学院大学大久保ゼミナールと共催で東京拘置所矯正展見学会を行いました。
 矯正展は、刑務所作業品の展示即売会ですが、東京拘置所矯正展は地域密着の矯正展であり、また、公務員志望の学生たちが中心の見学会でしたので、刑務官などのほか、警察官、消防官、自衛官などの職業体験を中心に見学をしました。学生たちの中には、これをきっかけに、今後のインターンシップやイベント参加の予約を入れた者もいるようです。



「覚せい剤使用事件の裁判傍聴」

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 中央学院大学法制研究室との共催で、千葉地方裁判所にて裁判傍聴を行いました。
 千葉地方裁判所は、管轄内に成田空港があり、覚せい剤や薬物の事件が多いという特徴があります。傍聴した裁判は、覚せい剤使用事件の証人尋問手続きで、「ダルク」の職員が証人尋問に応じていました。
 裁判傍聴後、船山泰範弁護士による解説がありました。「ダルク」が薬物依存から立ち直るための施設であることや、有罪・無罪だけでなく執行猶予判決を得ることもまた弁護人の役割であることなどの説明がされました。
 なお、傍聴できなかった学生もいましたが、その学生たちば、後日改めて千葉地方裁判所で不法入国・就労事件の裁判を傍聴し、起訴から判決まで一連の裁判の流れを見ました。千葉地方裁判所で不法入国事件が多いもまた、裁判管轄内に成田空港があるためです。法廷通訳という仕事があること、各国間の経済格差が不法就労問題を引き起こしていること、ブローカーにだまされてしまった被告人に対して何ができるか等、いろいろ考えさせられるものがありました。



「累犯窃盗事件の裁判傍聴」

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 東京地方裁判所にて、他団体や学生・生徒の皆さんと、累犯窃盗事件の裁判傍聴を行いました。
 今回の事件は、被告人は、所持金が500円もないのに、スーパーで1,000円ちょっとの食品類を盗んだというもので、事件自体は小さなものでした。しかし、被告人は、小学生時代のいじめが原因で精神病となったのをきっかけに、50代の現在まで窃盗を繰り返し前科9犯となりました。
 このように、病的に窃盗を繰り返す者に対して、社会はどのようなことができるかを考えさせられる事件でした。特に、学生・生徒の皆さんにとって、いじめによる孤独がもたらす結果の一つや、犯罪者の福祉的更生を考えるいい機会だったのではないかと思われます。
 なお、裁判傍聴後、船山泰範弁護士による解説が行われましたが、船山弁護士によれば、「弁護人は被告人の心神喪失・心神耗弱を主張することもできたのではないか」とのことでした。



「足立区立第四中学校(夜間中学)参観」

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 足立区立第四中学校(夜間中学)を参観しました。
 日本大学文理学部教育学科の学生・大学院生も参加し、次のようなたくさんの驚きと発見がありました。
1 生徒の80%が外国人であること
2 日本語教育に重点が置かれていること 
3 生涯学習として、中学未就学者だけでなく幅広い年代の方が学んでいること
4 とても学習意欲が高いこと
5 習熟度別少人数クラスで、きめ細やかな指導がされていること

 校長先生や副校長先生から、たいへんご丁寧にご説明いただき、授業参観もさせていただいたので、その素晴らしさを肌で感じることができました。
 参観した大学院生からは、「地域性があるのではないか」という感想もあり、今後もいくつかの夜間中学校を参観していこうと思います。



「裁判傍聴 なぜ被告人は犯罪をしてしまったか」

 中央学院大学大久保ゼミナールとの共催で裁判傍聴をしました。
 邸宅侵入・窃盗事件の継続審理事件を傍聴しましたが、追起訴から結審まで、ほぼ一連の刑事事件の流れを見ることができました。
 被告人は、学生たちと同世代ですが、父親の下で働いていたところ、仕事に耐えられなくなって父親の下を飛び出したため、住むところもお金もなく、家に侵入して物を盗んでしまいました。被告人には複雑な家庭の事情があったようですが、それでもなお、「同世代の被告人がなぜ犯罪をしてしまったのか」、「犯罪をしなくて済む方法は本当になかったのか」と、学生たちに問いかけるものがあったようです。
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活動報告
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