「被害者か加害者か〜指紋は語る〜」と題した模擬裁判が行われました。なぜ証拠物に指紋が付いて、その指紋の意味は何なのかを、全員で考えることができました。裁判長をはじめすべての役を中学3年生が分担し、主体的な活動をすることができました。
小学校6年生による模擬裁判が行われました。
事前におこなった演技指導、法律用語授業、東京地方裁判所での裁判傍聴などにより、みるみるうちに模擬裁判に対しての意識の向上が、スタッフ側にもすぐに感じとれました。特に裁判傍聴後の模擬裁判の演技指導では、傍聴前とは比べ物にならいほどの、迫力と意識の向上が感じられました。
本番では、被害者側、加害者側の立場に立って、独自の展開を示し、また模擬評議では、複数人が何回も自主的に意見を述べるなど、小学生とは思えない議論が行われました。発表の仕方も、結論を先に示し、その後、理由を述べるなど論理的に考え物事を判断している様子が伺えました。
学校の行事として、毎年、模擬裁判をおこなっておりますが、人前で、自ら考え発言する力が自ずと身につくことができる方法として、裁判傍聴、模擬裁判はとても重要であると確信しました。(文/事務局)
尼崎JR脱線事故をテーマにした模擬評議を行いました。前半は、過失犯の基礎の講義で、後半は裁判員裁判形式の評議の時間でした。中講堂の中心に設置した評議テーブルに8人の学生と裁判員役の教員が座り、その周囲には約70人の傍聴者が評議の進行から学びました。法育研究会のメンバーは補充裁判員の立場から、評議の進行を援助しました。
評議では、どうすれば事故が防げたかという原因論や企業経営者の責任などについて検討しました。全体の意見が危惧感説に傾倒すると、裁判員・補充裁判員から、過失犯の成立範囲が広範囲になり過ぎるとの意見も出され、論争が展開されました。
今年最初の刑法各論の授業であり、尼崎JR脱線事故についての知識がほとんどない大学2年生が中心の年齢構成でしたが、論点を的確に捉え、被害者、企業経営者の立場に立ち、積極的に自分の考えを述べた白熱した授業が展開されました。
当日は、日本経済新聞社大阪本社からの取材があり、記者からは、運転士の職務における制裁措置などについてもお話しいただきました。講義形式ではなく、評議という形で自分の意見を述べ、議論する体験は、自主性を育て、社会問題についての意識向上に結びつくことが、大学における「学び」の礎となるに違いないと感じました。
日本法育学会指導の下、中学校3年生による模擬裁判が開催されました。
教材は、昭和62年に実際にあった事件をもとに作成された『西町駅ホーム転落死事件』です。公判から評議まですべての裁判構成員をを中学生が行いました。法律用語や司法の流れについては事前にレクチャーしてありますが、詳しいことは、自分で調べたり、家族に相談したりして、役作りをしたそうです。また、
夏休みには声を掛け合って集まり、何回も練習したそうです。
裁判官や裁判員から被告人や証人に対する質疑応答や評議の場面の脚本はありませんので、生徒たちは、自分の考えを自分の言葉で表現します。それぞれの立場に立って深く考えた上で、自主的に活動しているので、加害者の心情や被害者の母親の心情まで察することができていることがよくわかりました。傍聴している生徒・保護者・教員たちはとても感動し、涙している人もいました。
評決の場面では、傍聴している生徒たちにも決を採り、全員が裁判員として自覚を持って取り組むことができました。
終了後、校長先生からは、生徒たちはとても充実感・達成感を感じていて、司法についての知識だけでなく、いろいろな力が身に付く活動であるので、是非、来年度からも年間予定に入れて、後輩たちに受け継がれるようにしていきた
いとお話しいただきました。
中学校3年生による裁判員裁判方式の模擬裁判が行われました。
取り上げた内容は、駅のホームで酔った男性に絡まれた女性が、口論の末、男性をついたところ線路上に転落し、そこへ電車が入ってきて死亡した。という実際に起きた事件です。
模擬裁判を行った生徒は、台本無しで評議をし、公判では、弁護士役の生徒が「異議あり!」と検察官役の被告人質問を遮るなどの場面もありました。中学校の先生たちは、大人並みのよく考えたと発言ができていたと感じていました。見ごたえのある模擬裁判となりました。
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