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          The Legal Mind Education Of Japan

理事長からのお知らせmessage


「こころの時代」「イチケイのカラス」

 9月12日㈰ 早朝5時から6時 NHK Eテレ 「こころの時代」 で、本会名誉理事である木谷明先生の生き方が紹介されます。皆様、録画してどうぞご覧下さい。
 また、木谷先生の被告人への公平な向き合い方を元にした刑事裁判官を主人公にしたドラマ「イチケイのカラス」。裁判官を竹野内豊さんが演じています。
 ついに、「イチケイのカラス」の映画化が決定致しました。楽しみですね。こちらもお見逃しなく!

  2021年9月5日
                                        日本法育学会
                                        理事長  平野 節子


裁判傍聴報告

 社会を知る活動の一環として、8月3日に千代田区立麴町中学校の生徒47名を引率し、東京地方裁判所裁判傍聴を行いました。
 コロナ禍で傍聴席には少人数しか入れないので7班に分かれて、詐欺事件、暴行事件、覚せい剤事件等を傍聴しました。
 傍聴終了後は、それぞれの事件についての内容と感想を話し合いました。生徒たちは初めての経験に、少し緊張している様子でしたが、もっと知りたい、調べたいという意欲を感じました。

  2021年8月18日
                                        日本法育学会
                                        理事長  平野 節子


木村敬一さん

 8月17日(火)午後7:30~8:42 サラメシ 真夏のSP!~東京2020の舞台裏だって働くオトナは腹がへる!~に、パラリンピック全盲の競泳メダリスト 木村敬一さんが出演しました。
オンデマンドでご覧ください。
 木村さんとは、渡邊淳先生のもとで演劇教育と法育について共に語り合いました。とても穏やかで懐の広さを感じさせる優秀な方ですよ。是非、応援よろしくお願い致します。

  2021年8月18日
                                        日本法育学会
                                        理事長  平野 節子


「フォーラム90」を拝見して

 「フォーラム90」の配信を拝見して、法育学会の価値を再確認しました。
 死刑は、国民を代表して刑務官が執行します。つまり、「国民全員が殺人をしているのと同じ」という木村草太氏の言葉が胸に刺さりました。また、青木理氏の取材から死刑制度の閉鎖性は国民を精神的負担から回避させていることにも気づきました。
 つまり、本来責任ある立場の者たちが、一部の人の手が汚れるのを放置し、見ぬふりをして責任はとらない、という日本社会の無責任主義を露呈しています。
 しかし、これまで日本の学校教育の中で、人権について考え、国民全員が殺人者になっていることを知る機会があったでしょうか。民主主義が成熟している国々では、日常生活や学校教育において人権について意識させる機会があり、個人に人権が存在することを前提に教員は指導し、議論されます。
 1994年「児童の権利に関する条約」(子どもの権利条約)に日本の批准が決まった時の教員たちの反発と戸惑いは凄まじいものでした。私は学校現場でその様子を目の当たりにし、「教員たちは、子どもに人権を認めたくないのだな」と思ったことを覚えています。
 日本法育学会は、様々な社会の現場を見て体験して考えることを大切にしています。そして、自分も含め、社会についての無知に気づくのです。当事者意識、他者意識が重要なことはわかっています。でも、学校教育で社会の現状を肌で感じる機会が皆無に近い状態である今、まずは「知ること」こそ、思考停止から抜け出す一歩ではないでしょうか。「知ること」そして、「気づく」ことこそが、人間が人間であるための教育であると思っています。
 10月23日(土)の開催の、第5回全国研究大会のテーマは「虐待を防ぐために私たちにできること」です。是非、子どもたちへの虐待の現状を知り、原因を探る必要性に気づいてほしいと思います。

  2021年7月11日
                                        日本法育学会
                                        理事長  平野 節子


自立した市民の育成

 日本法育学会は、「自立した市民の育成」を大きな目標として、模擬裁判員裁判の指導、裁判傍聴引率と解説、更生施設参観、講演会、研究会など様々な教育活動を行っております。法育研究会の時代を含めると、その活動は今年で25年になります。話題の千代田区立麴町中学校の模擬裁判員裁判指導は、その教育的価値を認められ、10年間継続しており、既に3年生の学校行事となっています。
 自立した市民には、「論理的思考力」「公平・公正な判断力」が求められます。それは、グローバル社会において最も重要な力の一つです。前提として、社会事象を多角的・批判的に見つめる見識が必要ですが、それは資質能力というよりも訓練によって誰もが身に付けられるものと考えています。議論をする機会を用意すれば良いのです。これまでの経験から見てみると、たった数回の指導で、子どもたちは学習や生活に意欲的になり、社会問題解決のために動き出すことが多いことからも察することができます。
 近代社会になっても、日本人は予定調和を好み、強い同調圧力が蔓延る社会で生きているので、議論することを「争い」のように捉え、議論後の気持ちの切り替えが苦手です。それは単に議論することに慣れていないだけであって、議論場面や機会が増えることにより、表現の自由の価値を実感できると思います。大人の意識変革も必要でしょう。裁判という特別な場を設定することで、現実事象を現実から切り離して考えられ、裁判員という裁判を運営する立場で法律を学習しつつ、他者意識を有しながら老若男女が自由に主体的意見を述べられる機会を提供するのが模擬裁判員裁判です。
 令和元年の研究大会では、司法への市民参加のもう一つの場である「模擬検察審査会」に挑戦しました。これほど実際に近い形での実践は、おそらく日本初ではないでしょうか。裁判員裁判と検察審査会は車の両輪に例えられます。しかし、発足以来60万人以上が検察審査会に参加しているにも拘わらず、その「非公開性」と「司法による価値の軽視」により、一般人は無知のままです。模擬裁判員裁判が、裁判員として裁判に参加するための知識獲得と主体的議論の練習となっているように、模擬検察審査会も同様の効果が期待されます。
 2019年は、裁判員裁判が開始されて10年、検察審査会に法的拘束力が付与されてから10年という節目の年です。そこで、三井誠先生に検察審査会の歴史とその価値についてご講演いただき、模擬検察審査会を全公開方式で実施しました。午後のシンポジウムでは、元裁判官、元検察官、弁護士、研究者の先生方に、検察審査会の現状と今後について議論していただきました。終了後、多くの方々からの、「この素晴らしい制度を広め、活性化すべき」との声が印象的でした。
 当日の様子を含め三井先生のご講演、検察審査会制度と裁判員制度の相違等は、『日本法育研究第4号』に掲載されています。
 令和2年(2020年)の研究大会は、「虐待を防ぐために」と題しまして、戒能民江先生の基調講演をはじめ実践家のシンポジウムを予定しておりましたが、COVID-19の感染拡大により中止とさせていただきました。今年も、対面形式での大会開催は難しいかも知れませんが、実行方法を工夫し実施したいと考えております。これからも日本法育学会は、研究と実践を進めて参ります。

 皆様、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                        日本法育学会
                                        理事長  平野 節子


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